Sommer Himmel

ドイツ・バンベルグ大学やバンベルクの街、帰国後の生活について書いていきます

本当に恵まれてる?日本人のいない留学先

こんにちは。

先日ドイツに来て初めて大雨&長雨を経験しました。

今年の春は例年より安定しているようで、うれしいです。

 

今日は、留学先を選ぶときに必ず一度は考える、
日本人のいない留学先についてです。

 



  • 留学の理想の環境

語学留学や交換留学の場合、現地の学校に日本人がいない可能性はほとんどゼロだと思います。
少なくとも一人や二人は日本人がいるでしょう。

私は留学先を選ぶときに、なるべく日本人が少ないところがいいな、
とずっと思っていました。
日本人がいると、その中で甘えてしまい、日本語を多く使ってしまうからです。
今まで経験した2回の短期留学では、両方とも日本人がいて、
日本語をかなり使っていました。
もちろん英語も使いますが、日本人同士だと日本語になってしまっていました。

  • リアルな日本人のいない環境

では、その理想的な環境、日本人が一人もいない環境というのを、

想像したことありますか?

誰も日本語を話さない。

町にも日本人はいない。

気づいたら日本語を数日間全く発していない。

日本語を発していたとしても、それは独り言。

コミュニケーションはすべて他言語。

自分以外の人には彼らの母国語でやり取りできる友達がいる。

自分の前で知らない言語で友達同士が会話している。

いつもマイノリティという感覚をもってしまう。

自分の知らない言語で話が進み、自分だけ何も理解できてない。

助けてほしい時や相談したい時も、他言語を使わざるおえない状況。

共通言語で話してくれない友達に対する悲しさ。

挙げていけばきりがないですが、

日本人が自分だけというのは、思っている以上に過酷な環境だと思います。

私は、今この状況で2か月が経ち、だいぶ慣れてきました。

でも、日本語を話したい、と思うこともあるし、

他の友達がとてもうらやましく見える時もあります。

特に最初の1か月は手続きのことなど、

日本語で確認したいことが山ほどありました。

これであってるのかな、この書類の書き方あっているかな、

住民登録、ビザ申請はこれでいいのかな、などなど。

ビザの申請などは国によって違うので、

日本人が自分だけだと、本当に不安なことばかりでした。

  • 本当に恵まれてる?日本人のいない留学先のメリット

私以外日本人いないんだ、と話すと

すごい恵まれた環境だね!とよく言われます。

確かに恵まれているし、私の理想でもありました。

でも実際来てみて、メリットは

語学力が伸びやすいこと(これは確実です)、

周りを全く気にしなくなったこと(ノーメイクでも抵抗なくなった)、

自分の成長を感じやすいこと、

日本に興味を持ってくれる人からこれでもかというほど集中的に話しかけられること

くらいしか今は感じていません。

これから生活していく中で、さらなるメリットを感じるのかもしれませんが、

それはまた追々付け足せたらと思います。

  • 友達の輪に入るとは

そして、交換留学ならではかもしれませんが、

留学生は国同士で固まりやすい傾向があります。

フランス人はフランス人と、イタリア人はイタリア人と、中国人は中国人と…のように。

母国語が一番楽だし、そうなるのも当然です。

その中で、日本人一人というのは、

私にとって輪に入りにくい印象を持ってしまいます。

気にしすぎと言われれば、そうかもしれませんが、気疲れがすごいです。

私がその言語を理解できないのをみんな知っているにもかかわらず、

目の前で知らない言語が飛び交い始める、

しかも結構長い間ずっと、まるで私がいないかのように、

なんてこともしょっちゅうです。

私への説明はなしで、友達たちにひたすら付いてこいと言われたこともあります。

これから彼らと何をするのかさえわからないこともあります。

私も日本語で話してやろうか!と思うことだってあります。

こんなに疲れるなら、一緒にいないほうがいいのかなと思ったりもしました。

でもここは留学先であって、日本ではない。

こんな経験2度とできないだろうと思って、毎日頑張っています。

日本語で人と会話したいという、なかなか経験しないストレスも経験しました。

今はせっかくならいろいろな国の人と仲良くなれたらなとも思っています。

  • 留学先で日本人とつるむことについて

今の私の状況ではできませんが、

留学先で日本人とだけつるむことは確かにとてももったいないと思います。

日本人と話すのは日本でもできるけど、

他国の人と知り合える機会は日本だと少ない。

留学という世界が舞台の場所で、できることはなんでもやってみよう!

くらいの気持ちがあるほうが、いろんなことを経験できる。

でも、日本人と仲良くしたいのも、十分すぎるくらいわかります。

実際に私は今ヨーロッパにいる日本人と仲良くしたいです。

日本人にもいろんな人がいるけれど、国籍や言語が同じというのは、

とても大きな共通点になります。

  • 【最後に】日本人のいない留学先を選ぼうとしている方へ

留学先に日本人がいないところを選ぼうとしている方、

覚悟はありますか?

人間どんなに辛くても意外と最低限生きることはできます。

でも、生きるレベルを上げることは、簡単なことではない。

異国の地ならなおさらです。

言語が違う、生活習慣が違う、知り合いも友達もいない

そんなところで、一から自分だけで頑張れますか?

生半可な気持ちで、日本人がいないところに行き、

留学なんてしなければよかったとしか思えない留学ほど、

辛く悲しいものはないと思います。

留学先を決めるときは、よく自分と向き合い、

留学でどうしたいのか、どうしてそこに行きたいのか、

自分の芯を強く持ち続けられるか、

よく考えて決めてください。

日本人がいない留学先をお勧めしないわけではありませんが、

初めての留学なら、絶対日本人が1人でもいるところをお勧めします。

日本人のいない留学先は、みんながみんな経験できることではないし、

自分の成長を強く感じることもできます。

でも、成長する前に、自分が倒れてしまう可能性もあるので、

そうならないためにも、自分のことを自分でよく知り、

精神的にやられたときの対処法など、いざという時に自分で何とかできるように

準備をしておくと安心だと思います。

私は、いつもお守りとなる漢方を持ち歩いていますよ。

キラキラした留学生活とはまだまだほど遠いですが、

私なりに様々な不安や葛藤と戦っています。

”置かれた場所で咲きなさい”

この言葉のように日々精進していきます。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。